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寄生獣 完結編:WOWOW

人間に寄生し人を喰う生物「パラサイト」、東福山市は市長の広川を始め、パラサイトの根城となりつつあった。右手を寄生生物ミギーに乗っ取られた泉新一は母を殺された復讐としてパラサイトを駆除し続けていたが、やがてパラサイトの頭脳である田宮良子に反発する広川らから狙われることとなる…


岩明均の漫画を実写化した『寄生獣』の完結編。


ハリウッドも映画化を諦めた原作だけにその実写化には不安が大きかったのですが、その不安を見事払拭した前作。長い原作を凝縮した脚本、イメージを損なわない配役、予想以上に健闘していた寄生生物のCGなど、この完結編も前作の良かったところはそのまま継続されているので、その意味では満足な出来になっていますね。
原作漫画が結構な量あるので前後編合わせて4時間の尺でも駆け足気味の展開になってしまうのは仕方ないかなと思いますが、主人公である新一とミギーの友人でもあり同士でもあり、かつ相容れない存在でもあるという関係性は描き切れてないのは残念かな。これがため、ラストの感動も薄れてしまった気がします。
尺が足りない割に橋本愛演じる里美とのあれはちゃんと時間取ってあるというのは個人的には高評価(笑)

人気のある原作漫画だけにこの映画版に不満を持つ人もいるでしょうが、こと邦画での漫画の実写化という点で考えれば原作のテイストを失わなかった数少ない成功例にカウントしてもいいんじゃないでしょうか。

しかし、前編もそうでしたが、深津絵里。稀有な才能を持つ女優さんということはこの作品以前から知ってはいましたが、イメージが違う田宮良子という役をここまで見事に演じるとは本当に脱帽です。彼女の存在があまりにも大きすぎて、田宮良子がいなくなった後半は大幅にパワーダウンしてます。ラスボスに当たる後藤役の浅野忠信なんて、いいところ彼女に喰われた感があって小物にしか見えないという…。

 

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DVD化もされてなかった幻の傑作映画『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』のBD盤が11月2日発売

エドワード・ヤン監督「牯嶺街少年殺人事件」が4KレストアでBD化。「台北ストーリー」も(AV Watch)
> 「台湾ニューシネマ」を牽引した代表的な存在でありながら、2007年に59歳の生涯を閉じたエドワード・ヤン監督。その代表作「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」と、'85年作品「台北ストーリー」が11月2日にBD/DVD化される。牯嶺街の発売・販売はハピネットで価格はBDが6,800円、DVDが5,800円。台北ストーリーは発売元が竹書房、販売がハピネットで、価格はBDが4,800円、DVDが3,800円。

 

DVD化もされていなかったクーリンチェ少年殺人事件ですが、今年になって4Kレストア版が劇場上映されるということになったのでBD盤の発売を心待ちにしていたのですが、11月2日に発売が決まりました。
同じくエドワード・ヤン監督の『台北ストーリー』も同時発売ということで嬉しいニュースではありますが、どうせ同時発売であればちょっとお得な2作品パックも用意してくれたらと思わないでもありませんけどね(笑)

 

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疑惑のチャンピオン:WOWOW

世界最大の自転車競技ツールドフランスの選手であるランス・アームストロングは1996年精巣ガンが発覚、生存確認50%で選手生命は終わったと思われていた。そこから奇跡の復活を遂げたランスは1999年の大会で初優勝、その後、前人未到の7連覇を達成する。一躍英雄となったランスだったが、偉業の裏にドーピングの疑いがかけられていた…


ツールドフランスで前人未到の7連覇を達成したもののドーピング検査で黒となり永久追放を受けたランス・アームストロングの半生を描いた映画。


ツールドフランスにはまったく詳しくない私ですが、たまにテレビ放送を観戦すると、レースの過酷さと選手たちのタフネスっぷりに結構のめり込んで観たりします。
ランス・アームストロングの名前も聞いた記憶がありますが、私より一つ上の同年代の選手だったんですね。もっと全然上の世代かと思っていました。

がんからの生還、そして自転車選手としての活躍と仮にチャンピオンになれなかったとしても、それだけで偉大なスポーツ選手だったはずなのにドーピングに手を染めてしまった。何でなんでしょうねぇ。
この映画だけではランス自身がどうしてそこまでして勝利を求めたのかは理由がよく分からないのですが、体格や心肺能力という生まれながらにして決まってしまっている能力以上のものを求めた結果なんでしょうか。トップアスリートであれば、その誘惑は抗いがたいほど魅力があるものなのかもしれません。

この映画を見ると、ランス本人のドーピングとごまかしの問題もありますが、ランスに疑問を呈す者に対する同調圧力のような周りの空気も怖いなと思いますね。ドーピングの発覚が遅れたのは当時の技術や検査方法がまだまだこなれていなかったということもあるとは思いますが、がんサバイバーが生命の危険を賭してよもやドーピングをしてるとは思わない(あるいは思いたくない)という、ある種の空気感も手伝って、告発者を排除するような風潮があったということ。この事件だけに限らず、こういう問題を扱うことの難しさを感じます。
ツールドフランスに興味のない人でも一つのドラマとして多くの示唆に富んだ作品ですので是非観て欲しい映画です。

 

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ノック・ノック:WOWOW

建築家エヴァンは芸術家である妻カレンと二人の子供たちで郊外の邸宅で暮らしていた。ある日、妻と子供たちが旅行で外出中、一人自宅で仕事をしていたエヴァンはドアをノックする音で玄関に出る。そこには雨に濡れた二人組の美女が。道に迷ったという彼女らを家に招き、タクシーを呼ぶエヴァンだったが…


『グリーン・インフェルノ』のイーライ・ロスによるセクシースリラー。


『メイク・アップ』のリメイクということですが、元の映画知ってる人なんてほとんどいないでしょうね。クリント・イーストウッドの元愛人として有名なソンドラ・ロックが出演していた作品のようで、このリメイク版の製作総指揮にはそのソンドラ・ロックも名を連ねていたりします。
ヒーローを演じることの多いキアヌ・リーヴスが色仕掛けに引っかかるスケベおやじ役というあたりが意外と言えば意外で面白いですね。キアヌも製作総指揮で参加していますから、おそらくは本人が望んでのこの役だと思うのですが、やはりいつものニヒルでヒーロー然としているお硬い役柄にキアヌ自身飽きているんでしょうかね。気持ちは分からんでもないかな。キアヌファンはこんな役、ショックかもしれませんが。
キアヌが主演なだけに、いつかは反撃が始まるんじゃないかと期待する観客を裏切り続ける展開はそれだけで面白いし、しかも顔真っ赤で自らの潔白をまくし立てるキアヌなんて滅多に見られない。キアヌ史上最も迫真の演技と言っていいかと(笑)

イーライ・ロス監督の嫁であり、『グリーン・インフェルノ』でも主演していたロレンツァ・イッツォがキアヌを罠にはめる美女の一人、ジェネシス役なんですが、『グリーン・インフェルノ』ではあれだけ頑なに乳を出さなかったのが嘘みたいに今作では出してます。本人の意向なのか、イーライ・ロス監督が吹っ切れたのかは分かりませんが、ただでさえ嫁贔屓みたいに思われるだろう監督作への抜擢なんですから、これくらいはやってもらわないと(何故か上から目線で語ってますが(笑))。
でも、それ抜きにしてもラテン系美女である彼女は相方役のアナ・デ・アルマス(『ブレードランナー2049』にも出演しているようです)と共に、この作品にはピッタリ合っているかと。

話が話だけにモヤモヤした終わり方ってのは仕方ないんですけど、終盤で女二人組が告白してくる盗聴の件はどうにも取ってつけたような感がありますね。どういう目的で、どんな手段でそれを仕掛けたのか劇中では明らかにならないのでスリラーとしては反則に近い、…ってか、その設定なくても別に問題なかったと思うんですけどどうですかね。

 

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TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ:WOWOW

修学旅行中の高校生 関大助は移動中のバスで憧れの手塚ひろ美の横の席に移動するが、そのバスが転落事故を起こしてしまう。大助が目を覚ますと、そこは見慣れぬ景色が。大助の前に現れたロックバンドのヘルズのボーカル 赤鬼のキラーKに「ここは地獄だ」と言われた大助だったが…


人気脚本家 宮藤官九郎によるロックコメディ。

クドカン脚本のテレビドラマは好きで結構見ていたりしますが、映画となると彼の濃ぃい要素が2時間程度という短い時間に凝縮されちゃって口当たりがややきつくイマイチな印象なんですよね。
だから、この映画もあんまり期待はしてなかったのですが、地獄が舞台というバカバカしい設定とクドカンカラーがうまいことマッチして予想以上に面白い作品になってました。
好きな子に告白しようとする胸キュンな高校生物語に地獄でのロック合戦と仏教の六道輪廻話をミックスするなんて、まあ常人なら考えないような物語にクドカン作品常連の俳優陣にCharや野村義男、ROLLYにマーティ・フリードマンという音楽畑の人をまぶし、もちろんシモネタも満載というナンセンスな世界観を見事構築してますね。って言うか出演者の無駄使い感ハンパない(笑)←褒めてます。

主演の長瀬智也は『タイガー&ドラゴン』や『うぬぼれ刑事』でクドカンとの相性の良さを披露していたので、あの赤鬼というコスプレにもまったく違和感がなくマッチするだろうという安心感があったのですが、ダブル主演のもう片方、関大助役の神木隆之介は男子なら誰もが通過するであろう恥ずかしい高校生っぷりでこちらも予想以上のクドカン作品へのハマり具合。って言うか、神木君って声優でも俳優でも上手ぇなぁと妙に感心しちゃいました。


いや〜、しかし地獄(HELL)の「H」コードのくだりはメチャクチャ笑えました。あんなコード弾けるか!って感じのギターの指さばきなんですけど、ああいうギャグはサイコーですね。
2040年代の世界に現在のまんまのスマホかよ、といったツッコミどころは多々ありますが、まあそういう映画なんで、そのあたりは大目に。

 

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残穢【ざんえ】−住んではいけない部屋−:WOWOW

読者投稿の心霊現象を記事に書き起こす作家である「私」の元に、女子大生の久保亜紗美から自分の住んでいる部屋で畳を擦っているような怪音がするという投稿が届く。何か引っかかるものを感じた「私」は亜紗美と共にそのマンションのルーツを辿っていくのだが…


小野不由美のホラー小説『残穢』を『白ゆき姫殺人事件』の中村義洋監督が映画化。


事故物件情報を取り扱う某サイトが人気だったりするので、自分の住む家や部屋で「何か」があったんじゃないかということを気にする人はわりかし多いと思いますし、家賃が相場と比べて安かったり、そもそもオカルト趣味があったりなどでいわくつき物件を逆に求めている人もいたり(この映画でも成田凌演じる人物がそういう人でしたが)と、この手の話は人の興味を引きやすいものなんでしょうかね。
元来日本人はタイトルにもある「穢(けがれ)」を忌避する傾向が強いですし、その中でも死にまつわる「死穢」なんて、これだけ文明が進んだ現在ですら嫌がられますから。

そういう「死」に対する根源的な恐怖も手伝ってか、怖いもの見たさでなかなか楽しめる映画ですね。
「ワッ!」って感じで驚かすお化け屋敷映画にせず、ミステリー風味の謎を追っていく展開にしているのがいい。先がどうなるのかグイグイ引き込まれる感じです。
メガネをかけて地味なメイクで通した「私」役の竹内結子と、この人自身がやや幽霊的な印象もある橋本愛という美人二人組を主演に持ってきたのも正解で、もし呪われてもどうでもいいと思えるような(笑)男優と違って、見た目が儚げなこともあり、この人たちが謎を追っていく内に呪われちゃうんじゃないかと観客に心配させる効果を上げてますね。

ただ、ラストが雑というか蛇足な感じはありますかね。あれそのものを登場されちゃったり、何でこの人が?という人が犠牲になったりと最後の最後で意味の分からない展開になっちゃってます。
あまりといえばあまりに唐突なシーンなので、おそらくは見た目インパクトがある映像やホラー映画として分かりやすい見せ場を用意しないといけなかったという事情があったんじゃないかと推測しますが、見た目だけの怖いシーン入れるよりもなかった方が「怖い」映画になったんじゃないかと思います。

 

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