『誰も知らない』の是枝裕和監督による"奇跡"を信じた少年の一夏の物語。
うん、普通にいい映画ですね。
どこにでもあるような風景とちょっぴりのファンタジー風味がうまいこと融合しているのは是枝監督ならではなんじゃないでしょうか。
主演のまえだまえだを始めとする子供たちの自然な演技と、それを導き出させる監督の手腕が素晴らしい。
物語も観客が望むであろう結末を全くスカしているにも関わらずカタルシスを感じさせてくれるという実にニクい演出。
映画っていいものだなぁ、って、まるでかつての金曜ロードショーの水野晴郎みたいですが(笑)、本当にシミジミそう思わせてくれる映画でありました。
古き良き時代の日本映画、って言っても私もそこまで詳しくはないのですが、是枝監督こそ、その継承者なんじゃないかな。

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