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誰も知らない:WOWOW

とあるアパートに母子が引っ越してくる。隣の住民に「父親は海外出張中」と挨拶する母子だったが、引っ越しの荷物の中に隠れていた幼い男の子と女の子、更にはもう一人の娘も人目を避けるようにこっそりと家に入ってきた。息を潜めるように生きる奇妙な家族の生活が始まったが、やがて母親は家に帰ってこなくなる…


『海街diary』の是枝裕和監督、実際に起きた子供置き去り事件を題材とした映画。第57回カンヌ国際映画祭で主演の柳楽優弥が史上最年少で最優秀主演男優賞を受賞したことで話題となった作品です。


2004年の作品ですが虐待を意味する「ネグレクト」という言葉が一般的になってきたのも、その頃からでしょうか。虐待というと体罰のようなものを想像しがちですが、この映画でYOU演じる母親 福島けい子と子供たちの関係は一緒にいる時はむしろ仲の良い家族に見えるもので暴力的なものはまったくありません。が、男の元へ転がり込み、子供たちを放って帰ってこない。子供たちは母親が帰ってくるのを待ちわび、早く帰ってきて欲しいがために母親の要求に沿い、一見いい子を装う。
でもだからこそ、回りの大人たちも、そこにいる子供たちが何らかの問題を抱えていることに気づきながらも、お金を与えてくれる、食べ物を与えてくれる、そういったことはしてくれても、子供たちの抱える真の問題を見ない、見てくれない。誰もが子供たちがそこにいることに気づきながらも「誰も知らない」という状況が生まれる。育児放棄という問題の難しさの一端を見たような気がします。

映画として見ると、やはり長男 明役の柳楽優弥がいいですね。様々な感情に揺れる、或いは感情を消す「眼」がいい。この映画で獲ったカンヌ国際映画祭最優秀主演男優賞がプレッシャーとなって一時期姿を消していたのが、最近は再ブレイクとも言える大活躍。この映画を見れば子供の頃からいい役者だったというのがよく分かります。

 

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