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海よりもまだ深く:WOWOW

作家の篠田良多はかつて文学賞を受賞したもののその後は鳴かず飛ばず、現在は興信所勤めで細々と生計を立てているが、年金暮らしの母親にもたかる有様だった。愛想を尽かして出ていった元妻響子には養育費が払えないなら一人息子の真吾にも会わせないと言われる始末。その真吾と月一回の会える日、台風は良多の住む東京に近づいていた…


『海街diary』の是枝裕和、脚本・監督の人間ドラマ。


何も起きない物語を撮らせたら今の日本で右に出るものはいないと思われる是枝監督らしい、何も起きない物語。でも、一つの映画になってるのは毎度ながら感心いたします。
是枝作品ではおなじみの「あれ」と言うセリフがこの映画でも頻繁に登場するのですが、是枝作品では『歩いても 歩いても』以来の阿部寛の母親役を演じた樹木希林に喋らせると実に様になりますね。『海街diary』でも綾瀬はるかが「あれ」を連発していたのですが、しっくり来る滑らかさのようなものが樹木希林と比べると足りなかったなとこの映画を観た後だと気付かされます。脚本上はどのように書かれているか分かりませんが、「あれ」という抽象語は演者の力が試されるものなんですね。

主演の阿部寛のダメダメな親父っぷりもいいなぁ。この映画だとアンガールズの田中に見えてくるシーンもあったりで、その情けなさっぷりが実に板についていました。かと思えば、小さな浴槽に入るシーンは『テルマエ・ロマエ』にしか見えなかったり(あれ絶対狙ってますよね(笑))と、彼の多彩な顔が見えて、文学賞受賞という栄光の時代もあった篠田良多という人物像を的確に現しています。
 

 

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