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CDレビュー『EXODUS』

『EXODUS』Utada
宇多田ヒカル全米デビュー作ということで話題のアルバム。早速、聴いてみる。
う〜ん、これはスルメ的というか、噛めば噛むほど味の出るアルバムだね。一度聴いただけでは「宇多田ヒカル」ということで購入した人はガッカリするかもしれない。
音の傾向は3rdアルバムの延長線上にあるもので、民俗音楽やダンスミュージックなどを取り込みながら、内向きへ内向きへとひたすらに潜って行く感じ。初期に見られた切り貼りPOP路線は更に後退していて、宇多田の目指す音楽が内省的な方向であることがよく分かる。
”宇多田ヒカル”のアルバム3枚(+ベスト盤1枚)はシングル曲が全体の流れを切ってしまっている印象があったが、この作品はシングル曲がないこともあってアルバム全体を通してのイメージが統一されていて、完成度は高い。私のお気に入りは、02.Devil Insideと03.EXODUS '04。
気になるのは「Easy Breezy」がシングルに選ばれてることからも分かるように、あまりインパクトのある曲がない点。アルバムとしての完成度より売れる1曲が重要視される1stアルバムだけに、その点は気がかりだ。アメリカ市場は日本のように「宇多田ヒカル」という名前だけで売れる市場ではないだけに、この日本発の少女(という歳でもなくなったか)が送り出すアルバムがどういった評価を得るのかが楽しみではある。ある意味、カタコトである(もちろん、宇多田は英語は堪能だけどネイティブじゃないということで。彼女も「私は日本人よ」って唄ってるでしょ)ことがプラスに効果して、日本でのBoAテレサ・テン(古いか)のように売れればいいんだけどね。
次のアルバムが”宇多田ヒカル”としての4thアルバムか、”Utada”としての2ndアルバムかは不明だが、更なる成長を見せてくれるだろうことは間違いない。

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